わたしのストレス2019

最近のわたしのストレスは事務所内で交わされる悪口と自己賛美。

わたし以外の職員たちは、それはもう毎日その場にいない同僚や取引先、日本のオフィスの悪口を延々と繰り返す。それが終わると今度はそれに比べて自分たちがいかにすごいかということを口にする。そしてまた悪口に戻る。このループが一日中続くので、もう気持ちが悪くて仕方がない。わたしがいないときには、わたしの悪口も言っているであろうことは容易に予想できる。悲しいけれど、それはそれで仕方がないと割り切ることにした。

 

わたしに潔癖の癖があるのも悪い。悪口くらい軽く流せばいいのだろうけれどもいちいち真面目に受け止めてしまっている。人には常に敬意を払うようにと躾けられてきたわたしは、できたかどうかはともかく、なるべくそのように生きてきたつもりだ。ただ、そんなわたしはこの醜い悪口を繰り返すおじ様たちをどうやって尊敬したらいいのかがわからない。60年以上生きてきたこのおじ様方は、経験に裏打ちされた見事な仕事ぶりを発揮している。日本に帰れば待っている家族もいるし、愛される夫であり、父親なのだろうとも思う。頭では尊敬できる部分を理解もできるし想像もできるけれども、それをすべて打ち消して余りある彼らの言動。その場にいない職員を「潰す」とか公言しているのだ。60も過ぎて!恥ずかしすぎる。こんな醜い人間をどうやって尊敬したらよいのだろう。身に染み付いた癖と現実の齟齬がわたしを苦しめている。

 

そういった人には近寄らなければいいのだ。今まではそうしてきたし、そうすれば、そういう人もいるよねで終わる簡単な話なのだ。しかしここではそうはいかない。異国の閉鎖空間で1日の半分以上を強制的に一緒に行動しなければならない。もうこれがひどいストレスだ。コミュ障で人見知りのわたしは、人との付き合い方のパターンが少ない。友人には友人への接し方をし、知り合いには敬意をもって接すればだいたい悪くは扱われない。合わない人とは早急に縁を切る。この3パターンだけで生きてきたので、このような場面をどう切り抜ければいいのかがわからない。早く地球が滅びればいいのに。